インプラント治療Q&A

インプラント治療をお考えの皆様へ

よくある質問を列記しますので、ご参考にしてください

  • 一般的な質問

    • Q. インプラント治療は安全ですか?

      A. 当院では正確な診断と綿密な治療計画に基づき徹底した衛生管理下で手術を行います。ので、安全かつ安心して治療を受けていただけます。

      Q. インプラントの材質はなんですか?

      A. インプラントは身体に害のないチタンでできています。チタンは骨とくっつく性質がある安全な材料です。整形外科でも骨折の治療などに使われています。

      Q. インプラントはどのくらいもちますか?

      A. 適切な治療とセルフケア、定期検診を受けることで長期に使うことができます。1965年に初めに臨床応用され、その後約40年患者様がお亡くなりになるまで機能していました。そして現在では医学・材料・技術の発展により生着率も飛躍的に向上しています。治療後は歯ぎしりやくいしばりから保護するためのナイトガードを使って頂く事でより長期に使うことができます。

      Q. インプラントの利点は?

      A. ①よく噛むことができます。自分の歯に近い感覚で食べたりしゃべったりできます。
      ②入れ歯やブリッジに比べて見た目が自然で発音もしやすくなります。
      ③隣の健康な歯を削らずに済むので、周りの歯を守ることができます。
      ④形が天然の歯に似ているので入れ歯やブリッジに比べてお掃除がしやすくなります。

      Q. インプラントの欠点は?

      A. ①インプラント治療は健康保険の適用ではありません。治療には専門的な知識、技術が必要であり,さらに精度の高い被せ物や上質の材料が必要となります。その為インプラントの治療費は比較的高額になります。
      ②治療期間は他の治療に比べやや長くかかります。インプラントの本数が多い場合や骨を増やす処置も行う場合などでは、1年以上になることもあります。
      ③外科的な治療(手術)が必要になります。

      Q. インプラントと入れ歯の違いはなんですか?

      A. ①インプラントは健康保険でできませんが入れ歯は健康保険でもできます。
      ②インプラントは隣の歯を削る必要はありませんが、入れ歯はバネをかける都合上、周りの歯を削る場合が多いです。
      ③インプラントの装着感は自分の歯とほぼ同じ感覚ですが、入れ歯のでは装着感や見た目、発音が良いとは言えません。
      ④インプラントは自分の歯とほぼ同じ食べやすさで食事を楽しめますが、入れ歯は自分の歯の20~30%ほどの力でしか咬めないといわれ、味覚、食感も鈍くなります。   
      ⑤インプラントはきちんとお手入れをすれはば骨や歯肉の減少を防げますが、入れ歯は防げません。

      Q. インプラントとブリッジの違いはなんですか?

      A. ①インプラントは健康保険でできませんが、一部のブリッジは健康保険の適用を受けることができます。
      ②インプラントは隣の歯を削る必要がありませんが、ブリッジは隣の歯を削らなければなりません。歯は削れば削るほどその寿命は短くなると考えられます。
      ③インプラントは周りの歯に負担をかけませんが、ブリッジは支えになる歯に負担をかけてしまいます。

      Q. インプラントの治療期間はどのくらいですか?

      A. 最短で6か月、最長で3年かかる場合もあります。インプラントを入れる場所が上あごか下あごか、で骨の硬さの違いや、骨の量が少ないために骨を造る手術が、必要であったり、残っている歯の歯周病治療が必要な場合など、お口の中の状態によってかわります。

      Q. インプラント治療の前にどんな検査をするの?

      A. レントゲン、お口の中の写真、歯型などをとります。得られた資料をもとに最終的に作る歯の位置や形、噛み合せの状態などをシミュレーションし、ワックスアップとよばれる、設計図(模型)を作成します。このワックスアップを元にインプラントをいれることで、より正確な治療が可能となります。

      Q. インプラントの手術は痛いですか?

      A. 麻酔をしますので手術中の痛みはありません。手術後4~5日は多少痛みが出たり、腫れたりする場合もありますが、痛み止めを処方しますのでご安心ください。

      Q. インプラントの手術は全身麻酔ですか?

      A. インプラント手術は通常、局所麻酔というお口の中だけの麻酔で行います。手術が不安な方は別途お費用がかかりますが、静脈内鎮製法で手術を行うこともできます。別途お費用がかかりますが、静脈内鎮静法は麻酔科医の管理のもとで行い、うとうととした半分眠ったような状態でインプラントの手術を受けて頂くことができます。

      Q. 全身疾患とインプラントの成功率についてお知らせください

      A. 健常者であれば、インプラントの成功率は98%です。しかしながら糖尿病を患っている方は5%程度低いという報告があります。また喫煙者も同程度です。
      近年、日本では長寿社会となって、特に女性には骨粗しょう症治療薬を飲んでいる方が増えています。お薬の種類によりますが、インプラント治療のために、医科との連携のもとそのお薬を休薬してもらう場合があります。

      Q. インプラントの手術時間はどれくらいですか?

      A. 1本のインプラントを入れる手術であればおよそ1時間ほどです。入れる本数や骨、はぐきの状態によって異なります。

      Q. インプラントの成功率98%とありますが、インプラントいれて、骨とくっつかなかった場合はどうなりますか?

      A. 確かにその質問はよく聞かれますね。当院では、年間200本以上インプラント治療していますが、成功率は96-98%です。となると200本で4-6本程度、結合していないインプラントがあります。そのような場合では、まず結合していないインプラントを除去します。そして、直ちに別のインプラントをいれる場合や、一旦除去してしばらく歯茎の治りをまって(2-4か月程度)再度インプラント手術をおこないます。最終的にインプラント治療が不可能であった方は、現在のところいらっしゃいません。

      Q. インプラントの手術後はどんなことに気を付けたらいいですか?

      A. 術後は糸で縫ってありますので、舌や食べ物、歯ブラシなどがあたって糸がとれないように注意して下さい。
      痛みや腫れー通常痛みや腫れは手術後2~3日でピークをむかえ、1週間ほどで落ち着いてきます。濡れたタオル等で冷やすと効果的です。ただし冷やしすぎによる凍傷に注意が必要です。出血-手術後の出血が翌日まで続くこともありますが微量であれば心配はいりません。うがい薬や水などでの強いうがいは避けて下さい。

      食事:手術後一週間は固い物が傷に当たらないようなるべく柔らかい食べ物(麺類、お粥、スープ栄養剤ゼリーなど)をとるようにしましょう。
      歯磨き:手術部位は傷が開きやすい状態ですので歯ブラシが当たらないよう気を付けて下さい。当院では術後用の柔らかい歯ブラシをお渡ししております。
      入浴:手術後2~3日(痛みや腫れがある間)は入浴を避けシャワーを浴びる程度にして下さい。また過激な運動も避けましょう。
      アルコール:アルコールは術後の炎症を強めます。手術後2~3日(痛みや腫れがある間)はアルコール摂取を控えましょう。

      Q. すぐにインプラントができますか?

      A. お口の中に何も問題がなければすぐにインプラントの手術を行うことも可能ですが。しかし歯周病があれば、その治療が優先されます。歯周病にかかっている状態でインプラントの治療を受けると、歯周病菌がインプラントにも感染してしまうことがありますので注意が必要です。またインプラント予定部位の隣に神経を取る治療をした歯がある場合、病巣がないかを検査する必要があります。病巣があれば根管治療をすることが望ましいでしょう。

      Q. インプラントはどんな種類がありますか?

      A. 全世界で300社以上あると言われています。当医院で採用しているインプラントは3社のものを使用していますが、私たちが、厳選したものを使用しておりますのでご安心ください

  • 治療内容についての質問

    • Q. インターネットで調べたのですが、インプラントに1回法と2回法と出てきますが、詳しく教えてください

      A. 1回法と2回法は、現在では手術回数を指しています。お口の状態によって違いがでてきます。

      1回法:抜歯予定の歯が残っている場合、抜歯をして直ちにインプラントをいれ、骨がしっかりしていれば仮歯まで装着可能です。
      2回法:抜歯した部位に骨が少ない場合、はインプラントをいれるのと同時に骨を造る手術を行います。そのため歯ぐきの下に埋入を行いこの手術は完全に歯ぐきを閉鎖します。この手術では歯ぐきを糸で縫って完全に閉じます。骨ができるのを4-6か月待ち再度、インプラントの頭出しの手術を行います。手術回数が2回となるため2回法とよばれます。当院のインプラント症例をみていただければ、参考になると思います。

      Q. 貴院のホームページで光機能インプラントとありますが、どのようなものですか?

      A. 現在の市販されているインプラントはチタン製がほとんどですが、製造直後からインプラントは老化することがわかってきました。これは大気中の炭素がインプラントに付着し、骨とくっつく力を弱めるというものです。この問題を解決するのが光機能技術です。当医院の友人でもあるUCLA大学(アメリカカルホフォルニア)の小川隆宏教授が開発した技術です。動物実験では、彼らの研究によれば、各病院に届く炭素で汚れたインプラントは骨とくっつく力が製造直後の60-70%に減ってしまうのに対し、光機能技術を用いると炭素が除去され、元の状態(100%)に近い骨結合を示しました。より確実な治療を目指すため、全てのインプラントに対して行なっております。

      Q. セカンドオピニオンを希望します。ブリッジかインプラントかと説明受けたのですが、貴院の方針お聞かせください。

      A. ブリッジとインプラントの違いはQ7を参考にしてください。歯のないところ、もしくは(抜歯が必要な)歯の両隣の歯に被せ物が入っている場合は、すでに削られてしまっているため、ブリッジでもよいのかもしれません。しかしながら、両隣の歯が健全な歯の場合、我々歯科医師もむやみに削ってブリッジにすることは好みません。そのような場合は、インプラント治療をお勧めします。

      Q. 生まれつき永久歯の歯が欠損しています。インプラント治療を行いたいと思いますが、貴院のお考えお聞かせください

      A. 近年、先天性永久歯欠損の患者さんは、増えています。乳歯が晩期残存していると思われます。その場合、乳歯と永久歯の大きさが違うため、インプラント治療はもちろん可能ですが、矯正治療が必要な場合があります。矯正によって歯は、動かせますが、インプラントは骨と直接結合しているため、動きません。歯並び、噛み合せに問題がある場合は矯正治療が優先になります。後にインプラント治療となります。

      Q. 上顎の奥歯の骨が少なくインプラント治療できないと言われました。そちらではインプラント治療はできますか?

      A. 上顎臼歯部に歯がなくなると上顎洞(副鼻腔という頬骨の空洞)が拡大し、骨が薄くなっていきます。ここのインプラントが必要な場合、上顎洞挙上術という処置を行います。最低10mmの長さのインプラントを通常埋入したいので、骨が2mm程度しかない場合はおよそ上顎洞挙上術を行った後半年後に1回法でインプラントを埋入し、半年程度待ったうえで仮歯を装着します。時間のかかる治療だということをご承知ください。

      Q. 骨がないのでインプラント治療できないといわれましたが、そちらではインプラント治療はできますか?

      A. おそらく重度の虫歯もしくは歯周病で抜歯したことによる、垂直的歯槽骨欠損の状態でしょう。このような場合、まずは骨再建手術を行います。6-8か月後にインプラント埋入できます。

      Q. セカンドオピニオンです。前歯の差し歯1本がとれて、保存不可能→で抜歯になるといわれました。貴院のインプラント治療を教えてください

      A. 来院していただきありがとうございました。まずはレントゲン・CT撮影・お口の中の歯の状況を確認し、本当に保存不可能→で抜歯しなければいけないなのか、もしくは保存できるのかを診察します。そのうえで、残念ながら抜歯と診断しインプラント治療を選択した場合は、多くの症例で抜歯と同日にインプラント埋入を行い、場合によっては仮歯まで装着できます。
      保存可能な場合に関しては、当院の根管治療・歯周治療の症例をみていただければと思います。

      Q. 前歯4本が交通事故で欠損となりました。今は入れ歯を入れております。インプラント治療は可能でしょうか?

      A. インプラント治療でもっとも難しい治療は、前歯が2本以上なくなった場合の治療です。なぜなら、機能(噛むこと)と審美(見栄えのよさ)を両方達成しないといけないからです。骨も喪失していますので、骨の造成術、歯ぐきの再建術を行う必要があります。治療は長期にわたりますが、満足いただける治療はできると思います。

      Q. 前歯にインプラント治療を考えている、40代の女性です。接客業をしているため治療期間中も、歯があるようにしていただけますでしょうか?

      A. ご安心ください。いくつかの方法がありますが、常に歯があるように担保しながら治療していきます。

      Q. 奥歯にインプラント治療を考えていますが、治療中にも歯がはいりますか?

      A. 前歯と違い、奥歯は他人にみえるところではなく、安全にインプラント治療を行いたいので、通常はインプラントが骨と結合するまでの間(3-6か月)、歯がない状況となります。ご了承ください。

      Q. インプラントに年齢制限はありますか?

      A. 健康であれば一般的には年齢制限はありません。しかし骨がまだ成長している時期は避けた方が良いでしょう。一般的には、20歳過ぎてからであればインプラント治療が可能となります。ご高齢の方の場合は健康であればどなたでも可能です。70代80代の方でも安全にインプラント治療を受けていらっしゃいます。

      Q. 息子は高校1年生です。部活中に同級生の頭に接触して、前歯1本抜けてしまいました。インプラント治療は可能でしょうか?

      A. 上の質問で回答しましたように最終的なインプラントは20歳過ぎてからが原則です。しかし前歯がないのも問題です。そのような場合は一時的に使用できるインプラントをいれ、仮歯まで装着します。20歳すぎまで成長を待った後にその暫間インプラントを除去し、直ちに最終インプラントをいれます。

      Q. 70歳の女性ですが、恥ずかしながら下の歯が全部なく総入れ歯が入っています。
      入れ歯が合わなく困っています。私のような場合、どのようなインプラント治療がありますか?

      A. それはお困りですね、そのような場合2つの方法があります。1つ目は、インプラントを2本から4本いれて、入れ歯の動きを止める方法です。基本いままでの入れ歯と同じく、取り外して清掃してもらいます。(着脱式)
      もう一つは、4-6本埋入して、固定式の入れ歯をいれる方法です。場合によっては、手術直後から固定式の仮歯がはいます。初期費用は着脱式の方が固定式よりも安価に行えます。しかしながら着脱式は、インプラントにボタンのような装置をつけて入れ歯を固定するため、車のタイヤの消耗と同じく、1年に1回は交換が必要となります。またインプラント側の装置も7年程度で交換が必要になりますので、治療のあとのメインテナンスに費用が、かかることをご了承下さい。ただしいずれも1回の受診で交換可能です。一方固定式は、歯磨きさえ上手にしていただければ、破損することもなく長くメンテナンスフリーとなり、快適です。定期検診をうけていただくことで、より長期にお使いいただけるようになります。

      Q. 下の奥歯2本の入れ歯をいれているのですが、違和感が強いので、インプラント治療を希望しております。またその前の歯には差し歯が入っています。このような場合、どのような治療がいいのでしょうか?

      A. まずは、インプラントが必要な部位の状況を診断させていただきます。そのような場合は2本インプラントが必要になりますが、前方の歯の診断、治療も重要となります。なぜなら将来、仮にその歯が抜歯となった場合、そこにもインプラントが必要となることが多いからです。仮に将来抜歯の危険性あると診断した場合は、その部位と最後方に2本のインプラントを埋入し、インプラント2本で3本のブリッジや被せ物を装着する場合もあります。

      Q. インプラントも虫歯や歯周病になりますか?

      A. 虫歯になることはありませんが、お手入れを怠ると周りの歯肉が炎症を起こしてしまうことがあります。インプラント周囲炎といって、歯周病のように歯肉が炎症を起こして支えになってる骨を吸収してしまうこともあります。その場合外科的治療が必要になる可能性が高くなります。インプラントを入れた後は定期検診を受け、歯周病を予防することが非常に大切です。その際にレントゲン撮影は必須となります。

  • そのほかの質問

    • Q. 手術の翌日は仕事ができますか?休んで安静にした方がいいですか?

      A. 大がかなりな手術では、お休みしていただいた方が安心かと思います。ただ、ほとんどのインプラント手術はそこまで大変なことはなく、大体の方は翌日からも仕事をされておられるようです。

      Q. 費用の支払いは一括ですか?

      A. 当院では、原則分割払いとさせていただいております。仮に1年の治療期間としますと、治療スタート時、6か月後、治療終了時の3回払いとなります。

      Q. インプラント治療の保証はありますか?

      A. 当院では、原則10年保証をしています。5年以内であれば100%保証、その後5年かけて、段階的に保証率が下がっていきます。ただし定期検診に応じていただいた患者さんのみです。治療が始めるまえには、さらに詳しくご説明します。

      Q. インプラントを入れると頭のCTやMRIはとれますか?

      A. まず、CTは問題ありません。MRIに関してはほとんどの場合問題ありません。

      Q. インプラントの治療が終わった後は歯医者さんに行かなくていいの?

      A. インプラントを長く使って頂くためには定期検診がとても重要ですので定期的に通院して下さい。ご自身による毎日のお手入れと定期検診時の噛み合せの調整、ブラッシング指導、歯肉のチェック等を行うことでより長く快適に使って頂くことができます。インプラントが入れば治療は終りではありません。長く使って頂くための新たなスタートとなります。笑顔で何でもおいしく食べられる。インプラントはそんな生活を取り戻せる素晴らしい治療です。

      Q. 60代の女性ですが、インプラント治療を希望しておりますが、将来私が介護を必要となった場合、定期健診が受けられなくなり心配です。

      A. 長寿国となった日本における、介護の問題は大きいですね。すべての介護の現場をみているわけではないですが、もしご自身で歯磨きができなくなった場合は、介護士さんが行います。また介護現場での死因の一つに、誤飲性肺炎があるため、入れ歯は外されていることが多い様です。インプラントは、介護士さんは、はずすことができません。お口の状況にもよりますが、寝たきりになってしまい、お口のケアーが、出来なくなってしまうと、歯が先にダメになっていく様ようです。ですので、インプラントは、それほど心配しなくてもいいでしょう。
      私の母親にも、生前8本のインプラント治療を行いました。介護は私たち家族とデイケア―のスタッフで行い、歯磨きは私がしておりました。最後まで、インプラント治療してよかったと言ってもらいました。快活に、元気に生きている間に、おいしいものを食べ、好きな趣味をおやりになる、そのような明るい未来を夢見て、インプラント治療を受けていただければと思います。