根管治療の目的及び症例

根管治療は、虫歯が歯の中の神経に達して、痛みが出た場合に行う治療です。
細菌が歯の内部に感染している場合、管の中の神経を取り除き、きれいに洗浄しなくてはなりません。
根管治療を行う目的は、主に次の4つです。

  • 根尖性歯周炎の予防と治療を行うため

  • 虫歯が進行して痛んだ歯の神経を除去し、痛みを取り除くため

  • 歯の将来的な病変を防ぎ、健康な状態を長く維持するため

  • 根の先にできた病変(膿)を治す

歯内外科療法

残念ながら精密な根管治療をおこなったとしても、すべての歯が100%治癒するとは限りません。
根管は複雑な形態をしており、根管治療に限界がある場合があるからです。

しかしそれでも、そこで抜歯をするのではなく、歯内外科治療を行うことができます。
汚染された病変のある根尖を外科的にカットし、さらにその根尖からMTA(Mineral Trioxide Aggregate)を充填する方法があります。

根管治療・歯内外科治療の症例紹介

  • 症例① 抜歯が必要と言われたケース

    • なぎさ歯科クリニック 根管治療 症例紹介

      治療前

      右上奥歯が腫れて、他院で抜歯と言われたため当院にご来院されました。

      なぎさ歯科クリニック 根管治療 治療後

      治療後

      当院での治療後の様子です。根管治療及び、歯内外科を行い、歯を保存することができました。

      治療内容 自費根管治療+歯根端切除+MTAを用いた逆根管充填+結合組織移植+ジルコニア陶材冠
      目的 歯根周囲の炎症組織除去による歯の保存
      副作用・リスク 術後疼痛・腫脹、予後不良による抜歯
      治療期間 18か月
      費用(税込) 自費根管治療:88,000円(保険外補綴歯の根管治療)
      ジルコニア陶材冠:186,000円
      結合組織移植:55,000円
      仮歯:15,000円
      総計:344,000円
      (費用は範囲、重症度によって異なります)
      なぎさ歯科クリニック 根管治療 治療後
      なぎさ歯科クリニック 根管治療 治療後
      なぎさ歯科クリニック 根管治療 治療後
  • 症例② 抜歯が必要と言われたケース

    • なぎさ歯科クリニック 根管治療 症例紹介

      治療前

      根尖病変由来のサイナストラクト(写真では根の先のほうに膿の袋が見えます)

      なぎさ歯科クリニック 根管治療 2017年時点

      2017年時点

      治療内容 歯科用キシロカインカートリッジ1.8mlによる局所麻酔、歯根端切除術+MTAを用いた逆根管充填
      目的 歯根周囲の炎症組織除去による歯の保存
      副作用・リスク 術後疼痛・腫脹、予後不良による抜歯
      治療期間(回数) 2回(術後の消毒を含む)
      費用(税込) 歯根端切除:70,000円

      なぎさ歯科クリニック 根管治療

      抜髄症例(大臼歯)

      治療内容 キシロカインカートリッジ 1.8mlx1での局所麻酔,ラバーダム防湿,マイクロスコープ下での虫歯の除去、抜髄処置、根管充填材(MTA,MTA系セメント)、土台の作成
      目的 感染組織の除去と封鎖
      副作用・リスク 術後疼痛
      治療期間(回数) 2回
      費用(税込) 抜髄:70,000円(費用は部位によって異なります)

      なぎさ歯科クリニック 根管治療

      感染根管処置症例(犬歯、小臼歯)

      治療内容 キシロカインカートリッジ 1.8mlx1での局所麻酔、ラバーダム防湿,マイクロスコープ下での感染組織除去、根管充填材(MTA,MTA系セメント)、土台の作成、オールセラミクス
      目的 感染組織の除去と封鎖
      副作用・リスク 術後疼痛・腫脹
      治療期間(回数) 6回
      費用(税込) 保検外補綴歯の根管治療:24,000円(犬歯)、35,000円(小臼歯)
      セラミック修復:176,000円×2本
      仮歯:11,000円x2本
      総計:433,000円
      (費用は部位によって異なります)
      なぎさ歯科クリニック 根管治療 治療後
      なぎさ歯科クリニック 根管治療 治療後

感染根管(内部吸収症例)

なぎさ歯科クリニック 根管治療

術前

歯茎が腫れて痛い。他院では抜歯になると言われ来院されました。
内部吸収が生じています。

なぎさ歯科クリニック 根管治療

術後

感染源を取り除き適切な処置を施すと、腫れ、痛みは消失し、骨も回復してきました。

治療内容 自費根管治療+ダイレクトボンディング
目的 感染組織の除去と封鎖
副作用・リスク 術後疼痛・腫脹
回数 3回
費用(税込) 自費根管治療:140,000円 、ダイレクトボンディング:50,000円
(費用は部位によって異なります)